自転車活用研究会レポート2017.4.7

自転車活用研究会のセミナーに出席したのでメモがてらレポートします。

自転車活用研究会とは、ヨーロッパのように自転車が交通手段として発展させるにはどうすればいいかを検討して、実際に活動もしている団体。数年前、「自転車が街を変える」(https://www.amazon.co.jp/自転車が街を変える-集英社新書-秋山-岳志/dp/408720670X)という本を読み、ヨーロッパで自転車の街乗りが快適ということを知って自転車と街つくりについて興味を持ちました。その団体のメルマガはとっていたのですが、実際どんな活動をしているのかを知りたくてセミナーに参加してみました。ちなみに時間は平日18:30-20:30で、参加費は1000円でした。(僕は団体の非会員だったのでこの価格でしたが会員になると500円です)

では今回のセミナーの内容を紹介します。筑波大学の道路行政を研究している教授がプレゼンされました。プレゼンの主旨は、日本をヨーロッパのような自転車社会にしようとしても道路事情が異なるので単純に真似をしてもダメ。狭い日本の道路では、自動車に遠慮してもらうような仕組みにすべきということです。f:id:yuchida3:20170421004201j:image

ヨーロッパでは、自転車専用レーンや街中の広い駐車場など自転車のインフラが充実しています。そのため、日本でも自転車専用レーンを設置しようと試みていますが、なかなか進まないという現状があります。ちなみに、自転車専用レーンには歩道のような大掛かりなものや車道に白線を引いた簡易的なものがあります。設置が進まないのも当たり前で、日本はヨーロッパに比べて道路が狭く、専用レーンを作るのは難しいとのこと。日本とヨーロッパの街並みを上空から撮った写真を見せていただきましたが日本は道路は狭すぎて見えなかったですね。f:id:yuchida3:20170421004135j:image

そこで提案されるのは、街中の狭い道路道路については、自動車、歩行者、自転車、乳母車など利用者でシェアするという考え方。あえて専用レーンを作らないことで(それどころか歩道も作らない!)、強い立場である自動車側に遠慮してもらう意識になる、ということです。出雲大社の神門通りなど実際にこのモデルで成功しているところがあるとのことです。http://ysdyt.net/?p=596f:id:yuchida3:20170421004226j:image

セミナーの雰囲気ですが、参加者は50人くらいで、大半が40才以上の紳士的な男性。懇親会もありましたが今回は参加しませんでした。ちょっと面白そうなので次回も行ってみようと思います。

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